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神保町花月「頭蓋骨を抱きしめて」
2007年11月27日(火)~2007年12月2日(日)

うめだ花月「頭蓋骨を抱きしめて」
2008年3月1日(土)~2008年3月2日(日)

脚本・オパヤン
演出・鈴木つかさ

出演・カナリア/ランディーズ/すっちー/レアレア
      乾智
※東京では、12月1日(土)夜公演のみ乾智→鈴木つかさ
 大阪では、2公演ともに鈴木つかさ

あらすじ
カナリア×レアレア×脚本オパヤンの「4.5階の狂気」チームが、吉本新喜劇への入団を発達したランディーズ、ビッキーズ須知と創りだす大都会に巣食う狂気の世界!


※3/6 セット等。
※3/7 ~オープニング途中まで。
※3/9 ~オープニング終了、序盤書きかけ。(しかしアドリブ部分をわたしが全部確実に覚えているかと聞かれれば、答えはNO!)(待。)
…という訳で、「ここはこうでしたよー!」というのがあれば、遠慮なしにガンガンツッコミ入れてください。間違ってるところがあったら、こっそり教えてあげてください!

※3/10 ~4人目、マンションの管理人登場。作業BGMはかどり過ぎる。

+ + + + + + + + + +
鑑賞日は、東京11月30日・12月1日(1回目・2回目)、大阪3月1日、2日。


神保町で配られた白黒コピーのチラシは、大阪では無し。
チラシどころか、アンケートすら配られませんでした。
あのインタビュー、脚本のオパヤンさんの言葉は、この公演を見るにあたって非常に興味深い、更に考えさせられる文章を書かれているので、その部分だけでも配ってほしかったのですが…。

客入れ音楽は、ホラー系の、おどろおどろしい雰囲気の音楽。


【セット】
・東京公演(神保町花月公式サイトの公演フォトを見ると、イメージし易いです、非常に。)

全体的に、壁も、机も、セットが無機質に白く、マンションの一室の設定。
中央にはテーブル代わりの白い台。
下手奥が玄関。部屋よりも一段低くなっている。(この一段低くなった玄関に、トークライブ中に安達さんがいつものようにオーバーリアクションで笑っていた瞬間、足をとられてコケた。)扉は内開きで、上手側に180度開きます。(最前列のもっとも上手の座席に座っていても、扉を全部開けば、扉の向こうに居る演者がちゃんと見えるという親切設計に感動しました。)
上手に、奥と手前の2箇所に、違う部屋に行く出入り口。奥は扉は無く、筒抜けの感じ。手前の扉は、押入れという設定なので、出入りにはそんなに使いません。
舞台の中央には、窓。ちょうどその後ろを通った人の姿が見えるようになっていて、スクリーンを上げ下げすることによって、カーテンの役割も果たす。(スクリーンは「なゐ震る」をイメージして頂くと分かりやすいかと。あれよりもっとデカいですが。)紐がついていて、それを上げ下げすることで通路が見えたり見えなかったり。
窓の向こうは、これは大阪だけでしたっけ?東京でもあったかどうか、記憶が定かでないのですが、マンション設定なので、灰色の手すりの絵と、他の家の屋根が描かれていたり。(玄関の扉を開けたときにも見えます。)
その大きめの窓の下には、白い台。その両脇にはひとつずつ、演者の腰ほどの高さの白いボックス。(中に段がついているとか、そういうことも無く、本当にただの「物置台」のような素っ気無い印象。)
白いボックスの上には、小さなレゴだのこまごまとした小物、小さな人形などが乗っている。
上手側のボックスと台の間には、求職情報雑誌が乱雑に数冊、積まれている。
下手側の壁には、透明のポケットがいくつもついている小物入れがかかっていて、こちらにもトランプなど、色々な小物が入っていました。
部屋全体的には、グラビアアイドルらしき女性のポスターが2,3枚ほど貼ってありました。


・大阪公演

全体的なセットは同じで、細部がちょこちょこ違います。
まず目をひくのは、色。
東京ではなるべく「色」を抑えたかのように白が基調だったのですが、まず中央、窓の下の台が、茶色。木製です。
そして、台というより、より家具らしく、扉がついていました。(開ける機会はありませんでしたけど。)その両脇には隙間なく、黒いボックスがそれぞれひとつずつ。こちらもまた、「家具」らしさが出ていて、3段ボックスになっていました。
上手側の黒ボックスは、2段目に雑誌(求職情報誌)など。下手側の黒ボックスの2段目にはジャンプとか。3段目、一番下の段には、キノコのぬいぐるみとか猿のぬいぐるみなど。とにかく色々な小物が入っていました。
ボックスの上に置かれた小物類も、東京では小さめ小さめの物ばかりでしたが、大阪ではがっつりごちゃごちゃっと色々な小物が置かれること置かれること…。こんなん、普通に暮らしていて使うか?と思うようなものばかりなのですが、このマンションの住人の青年が「芝居役者」であることを考えると、自分が出たお芝居の、小道具を貰ってきたものだったりして。
上手側の黒ボックスの隣に、小さめのカバー付きゴミ箱。その隣に、脱ぎ捨てられてくしゃっと丸められただけのような衣服。
中央に置かれた机は、これもまた木製。デカかったです、東京でテーブル代わりに使われた台よりも。
下手奥の玄関は、大阪では段差なし。普通にテープで「ここまで玄関」的な(いや、別にさすがに、そこまで安っぽくはありませんでしたが、)印がつけてありました。演者はちゃんと、そのテープの内側で靴を脱いでから、部屋に上がりこみます。
これで安達さんも、玄関の段差でコケることは無いな、と思っていたら、2日目、思いっきりがっつりお芝居中に、床に貼ったテープに足をとられておりました。演技の中で、違和感は無かったですが。
下手側のクリアポケットに入っているものも、東京とはまた違うものがどんどん入れられていました。わたしが見ておやっ?と思った限りでは、「RED STAR」(※ランディーズ高井さん、演出の鈴木さん所属の芸人音楽バンド。)の、☆に5人のピースが合わさった、あのジャケットの白黒コピー?(CD買ってないので分かりませんが…。)が入ってました。
また、バッと目をひくのが、東京よりはるかに増えた、壁に貼ったポスターやポストカード類。特にお手軽サイズのポストカード類は、窓の横にばばばばばっとビックリする数、貼られていました。
ポスターも、東京では1,2枚ぐらいだったような気がするのですが、増えていました。
また、上手奥の、別の部屋に繋がる出入り口には緑色ののれんが追加。

東京のほうが「無機質」なイメージだとすると、大阪では増加したポストカードや「家具」の登場で、「生活感」が出た印象です。
セットが少し違うだけでも、結構受ける印象は違うんだなぁ、と思いました。


そしてこんだけ色々書けるのも、開演前には幕が開いているので、神保町でもうめ花でも、一度一番前まで行って、セットを細部までじっくり眺めてから、自分の席につく癖を持っているからです。


【衣装】(役名)
・ランディーズ高井さん(山田)→ロゴ入りシャツにジーンズ。変化なし。
・ランディーズ中川さん(渡辺)→東京・黒ジャージ 大阪・白ジャージ
・カナリア安達さん(谷垣)→白シャツに黒ズボン。遠目には変化ないように見えたんですが…大阪では席が遠かったので、東京と違うかどうか、細かいところまで見ることが出来ず、ちょっと分かりませんでした。
・カナリアボンちゃん(木村)→黄色いTシャツ、緑のカーディガン、膝の破れたジーンズ。変化なし。
・すっちー(松田)→白シャツに灰色のカーディガン。黒の前分けヅラに、口ヒゲ。変化なし。
・レアレア大浜さん(有田)→ベージュのコート、黒スーツ。変化なし。
・レアレア桑折さん(サントス)→黒ジャージ。多分、変化なかったかと。大阪で、ジャージの下に派手な紫のシャツを着ているのが見えて、東京でもこんなシャツだったっけ?と思いましたが。

基本的に役名は名字しか出てこないのですが、意図してなのか偶然なのか、主演のカナリアの2人だけ、下の名前も出てきます。
安達さんは「谷垣純一」、ボンちゃんは「木村拓哉」(笑)。
役名は口頭でしか交わされないので、漢字変換はどうなのか分かりませんが。
それと、実はさり気なく大阪公演で確認するまで、役名を忘れていたのがすっちー。劇中、1度しか自分の名字を言うシーンが無く、しかもそれが結構な衝撃のシーンの為(笑)、聞いたはずなのに頭からすっぽ抜けていました(笑)。


開演。

暗闇の中、ピアノ音がくずれ落ちるように不気味に響く。
暗転中、安達さんが板付き。
神保町では、テーブル代わりの白い台と、同じぐらいの大きさの台をもうひとつ持ってきて、そこに安達さんが横たわる感じ。
大阪では、木のデカいテーブルひとつを、横向きだったものを縦に置きかえて、その上に安達さんが横になる感じ。
客席側に頭、舞台奥のほうに足。
頭には白い包帯がぐるぐるに巻かれていて、入院着に白いベッドシーツ。
下手奥の扉が開き、医者(乾智/鈴木つかさ)が出。
医者「失礼します」
安達「先生…」

ゆっくりと上体を起こす安達さん。
安達「…どうですか…?」
医者「ご確認ください」

白衣の懐から手鏡を取り出し、安達さんに手渡す。
安達さんは、手鏡を受け取り、じっと鏡を見つめながら自分の顔を触り、確かめている。
医者「いかがですか?」
安達「完璧です」

安達さんが言い終わった瞬間、暗転。
オープニングへ。

元のままに戻されるテーブル。
そのテーブルの上には、真っ白な頭蓋骨がひとつ、真っ白で一直線のピンライトを浴びている。
テーマ曲が流れる中、照明は赤や青、白に変化しながら、演者紹介。
・ランディーズ高井
上手奥の出入り口から出てきて、テーブルの後ろをざっと歩く。下手側まで来たところで、ふとテーブルの上の頭蓋骨に気がつき、眉をしかめながらゆっくり近づき、テーブルの後ろ、中央でしゃがんで頭蓋骨を見つめる。
ストップモーションと共に、頭蓋骨に真っ赤なピンライトが当たり、後ろのスクリーンに「高井俊彦」の文字が浮かぶ。
ストップモーションが終わると、誰かに呼ばれたかのように上手奥に顔を向け、ダッシュで上手奥に去る。再び照明は赤や青、定まらない色々な色が等間隔で照らされる。
・ランディーズ中川
高井さんの姿が消えるか消えないかのところで、下手側の玄関から部屋に入ってくる。一度高井さんの姿を追いかけ、上手側まで行くものの、首をかしげながら求職雑誌を手に取って眺めたり。
下手側まで来たとき、頭蓋骨に気がついて驚き、その場でしりもちをつく。照明で頭蓋骨にピンスポが当たり、スクリーンに「中川貴志」。
以下、ストップモーション時に頭蓋骨に真っ赤なピンライトが当たるなど、照明は同じことの繰り返し。
大慌てで上手側へ逃げる中川さん。
・レアレア桑折
こちらも同じく、中川さんの姿が消えるか消えないかのところで、下手側から入ってくる。(基本的には全員、オープニングの出入りはかぶり気味で。)
扉を開けて入った瞬間、テーブルの上の頭蓋骨に気がつき、驚く桑折さん。
そのまま、下手からじりじりと、奥のセットに背中を這わせるようにして上手まで移動。
上手で、頭蓋骨を見つめてストップモーション。スクリーンに「桑折正之」。上手側へハケ。
・すっちー
桑折さんの姿が消えるか消えないかのところで、下手から入ってくる。
少しだけその辺りをうろうろしたあと、中央まで来たところで頭蓋骨を見て、後ろのセットに背中ではりつくようにして驚く。ストップモーションで、スクリーンに「すっちー」。
慌てて下手側へ逆戻りして逃げるすっちー。
・カナリア ボン
上手側から出てきて、すっちーが閉じる寸前の扉を見て、下手側の扉の様子を見に行ったり、テーブルの後ろをウロウロしたあと、下手側で頭蓋骨に気がつき、ハッと身を固くする。ストップモーションでスクリーンに「ボン溝黒」。ダッシュで上手側へ逃げるようにハケる。
・レアレア大浜
下手側の扉を開けて出てくる。頭蓋骨を神妙に見つめ、ゆっくりテーブルの後ろを上手側へと回り、携帯電話を取り出しながらどこかへ電話。上手側でしゃがんで、ストップモーション。スクリーンに「大浜真介」。
テーブルの後ろを通って下手側にハケる。
・カナリア安達
上手側手前の、押入れ設定の扉を開いて出てくる。じっと頭蓋骨から目を逸らすことなく、テーブルの前を回りこんで(頭蓋骨の「前」を横切ったのは安達さんだけ。)下手側へ。ずっと頭蓋骨を見つめながら、ゆっくりとしゃがんでテーブルの上の頭蓋骨に見入ってストップモーション。スクリーンに「安達健太郎」。
ふと安達さんが顔をあげると、上手から高井さん、ボンちゃん、桑折さん、中川さん、下手からはすっちーと大浜さんが、頭蓋骨に脅えながらやって来る。高井さんが背中を押されて頭蓋骨のほうに出てきて、でも怖いから必死に後ずさったり、すっちーは大浜さんに、頭蓋骨を指差しながら何事かまくしたてているような感じだったり。
それぞれが思い思いに頭蓋骨を不気味がったのち、ふと全員が、何かに魅せられたかのように一様に頭蓋骨に見入る。ストップモーション。スクリーンに「頭蓋骨を抱きしめて」

暗転。

このオープニング、本当にかっこよかったです。
とか言いつつも、大阪で見るまで、すっかりこのテーマ曲を忘れていたわたしでしたが…。大阪でこのオープニングを見終わったときには、暗転中、「ああ!」…と、両手で頭を押さえたくなる衝動に突き動かされました。この曲…!この劇…!寸分の狂いも無く、あのとき見たままじゃないか…!
音楽って、不思議だな、って思いました。
すっかり忘れていて、思い出すこともなくて、思い出そうにも、なかなか思い出せなかったテーマ曲。
見始めたら、すんなりとまた、頭の中に入ってくる。
不思議です。

そうそう、全員オープニングの衣装は劇中のものなので、当たり前ですがどの日でもみんな一緒なんですが、わたしが見た限りでは11月30日の日のみ、ボンちゃんが緑のカーディガンを着るのを忘れて(?)、黄色のTシャツのみで出てきました。


明転。
テーブルの上の頭蓋骨はなくなっている。
オープニングで文字を映し出す為、窓を覆い隠すように垂れ下がっていたスクリーンは上げられて、向こうを通る人が見えるようになる。(窓、窓言ってるけど、ガラスは無い。)(「窓」と言うよりそれよりはるかに大きいのですが、うまく形容する言葉が見つからないので「窓」呼ばわりします。)

窓から、ジャージ姿の渡辺(ランディーズ中川)が上手から下手へ、玄関へ歩いてくるのが見える。
玄関のチャイムが鳴る。
「はーい」と返事をして、上手から出てくる山田(ランディーズ高井)。
山田が玄関の扉を開けると、渡辺が笑って片手を挙げる。
渡辺「おう!久しぶりやな!」
山田「おうナベ!久しぶりー!」
と言いながら、思いっきりドアを閉める山田。

渡辺「なんで!?なんでドア閉めたん!?」
山田「久しぶり過ぎて誰か分からんかったわ」
渡辺「思いっきり“ナベ”って言っとったやないか!」

久しぶりの再会を喜ぶ2人。会うのはざっと5年ぶり。(※現在28歳の設定。)
山田は「役者」になる夢を追いかけ、就職が決まっていたのだがそれを蹴り、今も役者を目指している。
今は、「神保町花月」という舞台に出させてもらっていると話す山田。(大阪では「うめだ花月」。)
それに対し、「神保町花月?!あのなぁ、神保町に来る客なんか、ブサイクばっかりやぞ?」と暴言(笑)を吐く渡辺。
山田「べっぴんさんばっかりや!」
渡辺「誰に気ぃ使うとるん?」
山田「気ぃなんか使ってないわ!」
(↓神保町のみ)
渡辺「あのな、神保町って言うのは古本の町や。だからそこに来る客ってのは、みーんなメガネかけて、ぶっさいくな顔した客なんや!」

渡辺は神保町(うめだ花月)のお客さんに対して否定的。しかし山田は「ええ人ばっかりや!」と、あくまでも肯定的(笑)。
渡辺は「ちょっと待っとれ!」と、ガラララ…、と、客席側の窓を開けるマイムをし、じっと客席側を眺める。
しばらく客席を確認してから窓を閉め、「どこがやねん!?」
山田「どこ見とったん!?外やぞ!?」

何はともあれ、「役者になりたい」というのは昔からの山田の夢だった。
泣いて言っとったもんなぁ、と懐かしそうに言う渡辺。誰が泣いてるか、と強がる山田。
渡辺「俺は…俺は…、親が敷いたレールの上を走るのなんて、まっぴらごめんだ…」
と、その当時の山田の真似をし、泣きまねをしながら熱く入り込んでしまった渡辺は、テーブルの上に乗り、
30日 テーブルの上で三角倒立に挑戦するも、勿論出来ずに終わる。
1日昼 テーブルの上に四つんばいになり、そのままテーブルの向こう側へ前転して着地。
1日夜 テーブルの上で四つんばいになり、テーブルの上に乗っていたリモコンを手にして、自分の尻をぺしっと叩く

大阪1日 テーブルの上に乗り、向こう側に頭から降りる。(血がのぼったのか、顔が真っ赤に。)
大阪2日 テーブルの上を、四つんばいのままウロウロウロウロ。

以上のことをしながら、泣きまねしながらセリフを言い終える渡辺。
山田「泣いてへんわ!そんで、それ、誰や?!」
渡辺「これ、お前の物真似やがな」

大阪2日に至っては、「泣いて…(その中川さんの物真似、)泣いてないやんけ!」と突っ込まれる(笑)。

山田は役者志望。でも、渡辺は何をしているのか?
渡辺「俺か?俺はな、段ボール集めてリヤカー引いてる」
山田「ホームレスやないか!」
渡辺「ホームレスちゃうわ!“ダンボーラー”や!」

東京1日のみ、昼夜と収録用カメラが入っていた関係か、ナベの職業は「家事手伝い」でした。

職業差別をされ、「帰る!」と玄関に行こうとする渡辺を止める山田。
10年ぶりの高校の演劇部の同窓会。
ほかのみんなは立派になっているだろうに、自分だけこんなんではカッコ悪い。だから渡辺は一番に来て、ほかのみんなが今何をしているのか、リサーチしようと思ったのだ。
という訳で山田に他のメンバーの今を聞くものの、

「友達の顔見たら…甘えてしまうと思って、みんなとは距離を置いてたからな」
と返す山田。
それに対し、
「俺は…世間から距離を置かれてたからな…」

と、またもマイムで、観客側の窓に両手をかけてしみじみとつぶやく渡辺。
確か30日だったかしらん、「俺は…」と言ったところで、そこに遅れて客席に入ってきたお客さんがいらして、中川さん、ひたすらその人をガン見(笑)。
そしてたっぷりためて、「世間から距離を置かれてたからな…」

自分で言っておいて自分でヘコんで、「もう帰る!」と言い出す渡辺。
それを止めて、山田は約束する。
「ほかのみんなが言っても、俺がガツンと言ったるがな、ダンボーラーは、立派な職業です!って」

上手から下手へ、窓の後ろを横切る谷垣(カナリア安達)。
玄関のチャイム。
「誰か来た」、とドアを開けようとする山田を制し、「俺がいくわ」、と渡辺。
そしてドアを開け、
渡辺「おう、ガッキー!」
谷垣「おうナベ久しぶりやな!」
思いっきりドアを閉める渡辺。
谷垣「喋ってるよー!いっぱい喋ってるよー!」

わたしは30日のバージョンが好きだったのですが、ドアを開け、久しぶりに会ったナベに対し、谷垣がもの凄く沢山喋るんです。その途中でドアを閉められるので、「まだまだ喋るつもりやったけど?」
1日以降、どんどん短縮され、「久しぶり」辺りでドアが閉まるようになりました(笑)。

谷垣は黒のカバンを2つ持って山田の家に上がりこみ、カバンを下手側の壁に寄せ、2人を懐かしむ。
山田「2人は会うの何年ぶりなん?」
谷垣「何年ぶりやっけ?」
ナベ「1年ぶりくらいちゃうかったかなぁ」
山田「へえ、そんなもんか」
谷垣「おう、ナベとドカベンは(どのくらいぶりなの)?」

山田「…あのな、おかしない?」
“ドカベン”呼ばわりされたことに表情が険しくなる山田。

山田「高校のときはそれが当たり前過ぎて気づかんかったけど、久しぶりに呼ばれて誰か分からんかったわ。お前は渡辺やから“ナベ”、お前は谷垣やから“ガッキー”。で、俺が山田やから」
ナベ&ガッキー「ドカベン」
山田「なんで!?俺、山田太郎に似てへんし」

谷垣「え?お前、自分がドカベンの主人公に似てるから“ドカベン”ってあだ名だったと思ってたん?」
違うの?と驚く山田に説明するナベと谷垣。
ナベ「だってお前の顔、“どでかい便器”にそっくりやもん」
谷垣「そうそう、どでかい便器、略して」
ナベ&谷垣「ドカベン」
山田「ちょっと待て!」

山田中央に、ガッキー下手、ナベ上手で3人で立ち上がる。
「お前便器顔やもん」「便器顔って何!?」

山田「百歩譲って“便器”だとして、“和”か!?“洋”か!?」
ガキ「和!(キッパリ)」
山田「和!!?」

東京のどっか1回と、大阪の2日目だけ「洋」。他は全部「和」。1回だけ「中」って言ったらしいです。(よそ様のレポ参考。)
山田とナベが口論している間、ガッキーがズボンをおろすような仕草をして山田に尻を向けたり、山田をからかうガッキーとナベ。
ガキ「まあまあ…、この話は便器だけに…、水に流したらよろしいがな」
落語のような和風のSE。
舞台の手前でこのセリフを言ったあと、ナベと一緒に玄関辺りまでゆっくり歩く2人。

「水に流したらよろしいがな」、毎回さわさわってなる程度です。(つまり毎度、綺麗にスベっている訳です。)

山田「どこ行くねん!んでこの音、どっから流れてきた!?」
ナベ「ああ、俺のメールの着信音や」

携帯を取り出すナベ。またも先程と同じ、落語のような和風のSEが流れる。
山田「また鳴ってんで。ようメール来るな」
ガキ「ああ、俺や」
山田「お前も一緒!?」

それほどウケなくてもいいのに、めちゃめちゃ笑いまくるナベとガッキー。安達さんは例の「怪鳥笑い?」(笑)引き笑いも交えつつ、山田の後ろをとおって2人して上手へ移動。
大袈裟にウケるその際、30日のみ、安達さんが謎のポーズをとっていました。
床に四つんばいになって片足だけ妙な角度で上げ、ぴたりと静止するというポーズです。「安達オブジェ」とわたしは名付けました。

ガキ「あー、めっちゃおもろいわーこいつの顔(山田を指す)」
山田「俺!?」

山田「お前ら、10年前となんも変わらんな。10年前も、そうやってよってたかって、いっつも誰かをいじめとった」
ナベ「いじめてたって…、別にそんなつもりじゃ」
山田「あのな、本人にそのつもりがなくても、いじめられたほうは傷ついてんで?」

少し落ち着いたところで、「サントス」の話題になる。
「あー、おったなぁ!」「あいつも来るかな?」「無理やろ、だってあいつ、ブラジルからの留学生やったんやで?」
その話の間、上手から下手へ、窓の後ろを男(すっちー)が通り過ぎる。
玄関のインターホンが鳴る。
ガキ「俺が出るわ」
と、ドアを閉められたイタズラをやろうと行くガッキー。

ガキ「はーい」
ドアを開くと、立っている男。
山田「あ、管理人さん」
ドアを閉めるガッキー。
山田「なんてことすんねん!」

慌てて山田がドアを開けると、マンションの管理人(すっちー)が、頭と腰辺りを抑えて痛がっている。
管理人「あの…、ドアが当たったのと(頭)、ドアのノブがね、骨盤に…」


果たしてガッキーの運命は(嘘)。
続きます。

***
大塚高校
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