カテゴリーで公演名を確認して下さいませ。
とおし番号(1、2…)がある場合は、順番に読むと良いことがあるかも…、
もとい、順番になっています。
もっと読みたいものは、「つづきはこちら」からどうぞ。
神保町花月「ラストニュース」のストーリーを、
カテゴリー「神保町花月」
2月14日投稿、記事タイトル「ラストニュース」に投稿しました。
こちらは、「ラストニュース」を見て思ったことを、少々。
わたしが見に行ったのは、2月14日。公演2日目です。
+ + + + + + + + + +
わたしはこのお芝居を見ながら、お話が進む間中、ずっと追っていたことがありまして。
それは、
「どうして事故を隠そうとしたの?」
ということです。
なぜ、圭吾と夏江は、車で轢いた女性を土に埋めて隠すという、事故を隠す行為をしたの?
圭吾が人を轢いてしまったことが分かるシーンから、ずっとそのことを心の隅に置きながら、お芝居を見ていました。
いや、勿論、理由なんて分かっています。
「事故を隠さなければ、お芝居にならないから。」(笑)
当たり前ですが、圭吾があそこで警察に電話し、自分の罪をあの時点で告げていたとしたら、このお芝居はそこで終了します(笑)。
じゃあ、どうして罪を告げず、真実を隠したこの「お芝居」が出来上がったんだろう?って思ったんです。
圭吾はニュースキャスター。安定した生活を送っている。
夏江はカリスマ主婦。カリスマ主婦であることを、自分で否定しない。今の生活を奪われることを、とても恐れている。
事故を隠したがっていたのは、どちらかと言うと夏江のほうだと受け取れます。
夏江からの電話を受け、自分が事故を起こしてしまったことを夏江に告げる圭吾。圭吾は警察に連絡することを口に出すものの、それを夏江が止める。
夏江は事故を知った直後から、この事故を隠し通すことを考えていた。
対して圭吾は、事故を起こしてしまったショックから、夏江に言われるがままに、遺体を運んで埋めてしまう。
そしてあとから、悔やむ。
圭吾自身は、別に事故を隠そうとしていた訳ではないような気がします。
なんなら、あのタイミングで夏江からの電話が来なければ、なんだかんだで警察に連絡していたような気もします。いや、もし、夏江が「警察にすぐ連絡を」と言えば、圭吾は言われるがままに警察に連絡したんじゃないのかな。
夏江が「事故を隠す」と言ったことにより、圭吾は言われるがまま…。あの動揺っぷりではねぇ。
「当たり前の日常」が壊れてしまうことを恐れる気持ちは、夏江のほうがはるかに強い。
いや、むしろ夏江に指摘されて初めて、圭吾は自分がしたことで「当たり前の生活」が壊れる怖さを「植えつけられていった」ような気がします。
事故のシーンからしばらくして、弱気になる圭吾に対し、必死になって圭吾を諭す夏江。
まさにこのとき、夏江は圭吾の心を、あとから、「ね、警察に正直に言ったら、こんなに怖いんだよ」、と言いくるめているような気がしてなりません。
理由は、ここで出るんですね。
「どうして事故を隠そうとしたの?」
わたしが心の隅に置いておいたことは、一応、ここで解けることになっています。
答えは、夏江はカリスマ主婦であり、何冊も本を出しており、今の日常が「非日常」になってしまうことを恐れていた。
自分の夫が「犯罪者」である、という「非日常」を、受け入れることが出来なかったんですね。
圭吾が刑務所に入って、そして罪を償って出てきたとして、そのとき、今の生活が保証されるかと言えば、答えはNo。
夏江が求めていたのは「今の日常」
わたしにとって、夏江が懇々と語る、「今の日常を守りたいから」という、「事故を隠す理由」って、ただの「あとづけ」にしか思えなかったんです。
とっさに事故を隠してしまった。どうして事故を隠してしまったのか、嘘をついてしまったのか、その理由を、あとから継ぎ足して、「ね?別に嘘をついたのは、わたしたちにとっては自然なことだったでしょう?」と。
そう繕っているようにしか、聞こえなかったんです。
夏江の「答え」は、わたしにとっては「あとづけ」でしかありませんでした。
上に赤文字で書いた、「とっさに事故を隠してしまった。」
なんで、「事故を隠したのか」を考えると。
古典的ですが、土管のあるような空き地で、子どもたち数人が野球をしている。
そして、ひとりの子どもがボールを飛ばしすぎてしまい、空き地の近くの、怒ると怖いおじいさんの家の、窓ガラスを割ってしまう。
このとき、自ら堂々と、胸を張って「すみませんでした!」と謝りに行く子って、いますかね。
漫画の話ですけど。実際、この場面に出くわしたことはありませんけど。
たいてい、お前が謝りに行けよ、いやだよ、お前が行けよ、なんてやり取りがあって。素直に、それも自分から進んで、「ごめんなさい」と罪を告げる子って、いないような気がします。
人って、窓ガラスを割ってしまうなり、教室の花瓶を割ってしまうなり、人を轢いてしまうなり。
何かしら「悪いこと」をしてしまったとき、まずどうするか。
「悪いことをした」、という事実を、「隠そうとする」。
人って、本能的にそうしてしまう。そういう行動に出てしまう生き物だから。
だから、「とっさに事故を隠してしまった」。
悪いことを隠して、そしてそのあとから、「別に悪いことを隠した、という行動は、悪いことじゃないよね?」と「あとづけ」をする。嘘の上塗りです。
そういう考えのほうが、なんか、納得がいきます。
窓ガラスも、花瓶も、人の命も全部同列に扱っていいのか、そこはちょっと…、戸惑うところでもあるんですが。
(窓ガラスや花瓶は、また新しいものを買えばいい、人の命は新しく買うことは出来ない、という考え方もありますし、わたしもそれは分かります。でも、結局窓ガラスも花瓶も、壊れたガラス「そのもの」が戻ってくる訳じゃ、ないですよね。壊れたガラスは、壊れてしまったその瞬間から、もう一生、元に戻ることはない。
タイムマシンでも出来て、時間が逆戻りしない限りは。
そう思うと、ガラスだって、一度っきりの命じゃないですか。
それが取り替えのきくものだったとしても。)
「悪いことをしたという事実を隠そうとする」、もしくは、「自分ではない、誰かのせいにする」。
誰か、他の人がやった、ということにしてしまう。罪をなすりつけてしまう。
とにかく、「自分ではないよ」。悪いことをしたのは、「自分」ではないよ、と。
悪いことをした、という事実を隠せば、もっと自分の立場が悪くなる。
そんなこと、簡単に分かるじゃないですか。
人を轢いた事実を隠したら、一体どうなるのか。
簡単に想像がつきそうなもんじゃないですか。
事故を隠したことによって、緑川の周囲は、絵に描いたように何かがおかしくなっていきます。
そんなガタガタの状態、いつ嘘がバレるのか、脅えながら生活している2人を見ていたら、「事故を隠すことによって、何かひとつでも、得をすることがあったか?」と思いませんでしたか?
夏江の言う、「当たり前の日常」。
そんなもの、事故を起こした時点でとっくの昔にどこかへ行ってしまっているんです。
そして、真実を隠している時点で、とうの昔に、「日常」「心の平穏」なんて、消えています。
それなのに、真実を知った省吾を殺してまでなお、貫こうとした「嘘」。
何よりもまず、「今の満足した生活」を手放すことを恐れ、そして結果として、嘘を貫く為に嘘を上塗りし、泥沼へとはまりこんでしまう。
このお芝居って、うまく出来ていますね。
まあ、わたしがうっとおしいことを考えすぎなだけですけどね。
(もっと素直にお芝居を見ればいいだけの話、なんですけどね。笑)
人は、悪いことをしてしまったとき、とっさに隠そうとする生き物である。
ってことを、教えてくれました。 (2008.2.16)
「ラストニュース」最後の考察。
…というより、人物紹介を兼ねた感想です。
・緑川圭吾【ミルククラウン 竹内】
主役です。
ニュースキャスター役、ハマってました。なぜか竹内さんを見た瞬間、「本当にこういうニュースキャスター、居る!!」って思いました(笑)。
プラン9のゴエちゃん、カリカの林さんに次ぐ「アナウンサーキャラ」になりうるんじゃないのかな、なんて思ったり(笑)。
あと、苦労人顔ですね。
ほんっと、ディレクターに好かれすぎてハグされているときの、竹内さんのイヤっそうな表情!(笑)
あれはたまらんかったです(笑)、わたしは変態ではないです。
ちなみにディレクターの抱きつき攻撃に対してのツッコミは、
「スキンシップ!!」
と叫んで振りほどいたあと、
「過ぎるから…」(あー、活字でこのセリフの抑揚が伝えられないのが…悔しい…!!笑)
このツッコミほんとに好きだった(笑)。
重岡さんの暴走(アドリブ)の被害者。(まぁ重岡さんと絡んだ人は全員なんですが。)
「ラストニュース」の中で、竹内さんが「最後の報道」を伝えるとき、
わたし思いっきり心の中で、
「泣け!泣け!!」
って念じていました。(…。)
すみません…、余りにも素晴らしい演技で、本当に、竹内さんのひとこと、ひとことに、グイグイひきこまれていくのが自分でも分かったんです。
素晴らしい演技でした。
…が、わたしは思いっきり、「泣け!」って思ってました(笑)。
神保町の楽屋裏ブログでは、他の日は泣いていた?と思わせるような描写があったので、後の日にいくにつれ、泣いていらしたのかなぁ?なんて思いましたが。
とりあえずわたしが見たときは泣いていなかったので、ああ、舞台上で泣くっていうのは、すっごく難しいことなんだなぁ、って思いました。
…あと、これは竹内さんだけではなくて、他の方もそうだったので、結構印象に残ってしまったのですが…、
セリフがカブるとき、ですね。
例えば誰かが「だって、あのときあなたが…」って言っているその最中に、他の人がセリフをさえぎって、「そんなこと言ったって!」とか言う、みたいな。セリフは適当です。思い出せません(笑)。
何回か、こういう箇所があったんですが、思いっきり「セリフ待ち」してるんですよ。
他の人にセリフをさえぎられる、その前から、もう既にセリフをとめてしまっているんです。
これが…結構耳についてしまうんですよ…。
何かしら言いたいことがあって、それを全て言う、その前にセリフをさえぎられてしまうからテンポがいいのであって、自らセリフをぶった切ってしまうという…。
せめてそこは、しっかりして欲しかったなぁ、って思いました。
すっごく細かいところだけど、充分に改善出来るポイントだったはず。
惜しいなぁ…。
・緑川省吾【ミルククラウン ジェントル】
やっぱりどう見ても、わたしにはジェントルさんはスマップのかとりしんごにしか見えませんでした(笑)。
圭吾にネクタイで首をしめられたあとの、「ちゃんとごめんなさいって頭下げたか!?」と圭吾を引っぱたくシーン、凄かったです。
この話、脇役であるラフコンたち(というか主にラフコン)が、おっそろしくチョケまくって、「いいんか!?」と思ってしまうほど収拾つかないまで暴走するけれど、
ひとえにこの「ラストニュース」というお芝居が素晴らしいのは、やっぱり重要な部分で、主演のミルククラウンのお2人が、しっかり、こういうシーンを演じているからだと思います。
竹内さんならば、「最後の報道」で自らの罪を告げるシーン。
ジェントルさんなら、実の弟に殺されかけて、真実を知って弟を叱るシーン…。
こういった、お芝居の「肝」となるシーンの完成度の高さは、目を見張るものがありました。
神保町花月の、お芝居のキャスティングって、どのお芝居を見ても「キャスティングが神」だとしか思えません。
このお芝居を演じられるのは、ミルククラウン以外には居なかった。
このお芝居は、ミルククラウン以外の人には演じることが出来なかった。いや、演じて欲しくない。
見終わったあと、確実にそう思ってしまいます。
こんなハマり役、他にあるだろうか?
重岡さんを見て、ハケる直前まで「きもちわるーい」と延々言い続ける(笑)。
また、重岡さんが、アドリブで「八重樫がし子です!」と言ったのち、思いっきり重岡さんのことを「がし子!」と呼んでいたのもこの人。最高でした。
・緑川夏江【武内由紀子】
やっぱり、しっかりしてらしたなぁ、という感想です。
「銀行ノススメ」や「ハッピーな片想い」で見ているから、それなりに武内さんの「イメージ」ってのもあったのですが、「ラストニュース」が始まると、そのまま「緑川夏江」という役にするりと入り込んでいけました。
重岡さんのアドリブ攻撃を、一番くらっていた人じゃないのかなぁ…^^;
・ルビー・モレノ【平田敦子】
かわいい!
すっごく、かわいらしいです!
平田さんに関しては、もう本当にかわいらしくて…。
なんだろな、ルビーの真っ直ぐな純粋さが、どんどん愛しくなってくるんです。
お芝居が始まった最初のうちは、「なんだこのフィリピン人?」みたいなスタートで、段々お芝居が進むにつれて、この「ルビー」っていう女性のことがどんどん分かってきて、そして愛しくてたまらなくなっていく感じ。
どうしても、このお芝居に居なくてはならない存在になっていくんです。
これがもう、本当に凄い。
・四谷友夫【ラフ・コントロール 森木】
じじぃ。
「高齢化社会を元気にしよう!」というスローガンのもと、記者に採用されたじじぃ。しかしそのレポーターっぷりは、
「最早、放送事故ですね」(Byディレクター)
おじいちゃんの役にしたい!と言ったのは森木さんなんですね。稽古場ブログを見ると。
やっぱりおじいちゃん、おばあちゃんっ子の人って、お年寄りを演じてみたい、って思うものなのでしょうか?ギブソンさんがそうですよね。
圭吾をターゲットに、お前の体には毒がたまっている!と言い、「毒素ヌケール」という水を売りつけようとする。(お値段1260円)(…ん?1280円だったかな?)ちなみに「毒素ヌケール」は「チャントリー」から発売されているそうです。
他にも、「加藤園(佐藤園だっけ?)」とか、「ポッカ」からも出ている!と力説するじじぃ。
竹内「ポッカは普通じゃないですか」
じじぃの携帯のアドレスは、「ゼットアイ、ゼットアイ、アイ、アットマークドコモ…」
zizii@docomo(じじぃ@ドコモ)
竹内「よくカブりませんでしたね!他にもいそうですけどね、そういうアドレス!」
いや、他にはいないと思う、こういうアドレス(笑)。
竹内さんが全体的にツッコミ役なので、常識人ゆえの苦労人のツッコミ役、っていうのがまたハマってて…。
じじぃの携帯の着信音は、
「先に、天国で待ってるからね…」という女性の声。(めちゃめちゃ怖い。)
いわく、じじぃの奥さんが息をひきとるときの最期の一言を着ボイスにしているらしい。
この着ボイスが舞台上に流れたときは、本気で怖かったです。怖すぎます。
じじぃのレポート。
・じじぃの一発芸。持っている杖に自分が斜めに寄りかかり、「人」。
・じじぃのショートコント。終わったあと、「ハイッ、よーつーやっ、よーつーやっ」
・動きが全然違う「そんなの関係ねぇ」
圭吾の「最後の報道」が終わったあと、「わしがメインキャスターになる!」と出てくるが、ディレクターに引きずり出される。
また、「毒素ヌケールはただの水道水でした!」と最後にバラす。が、勿論全員知ってますから。
編集者の八重樫【ラフ・コントロール 重岡】
八重樫さんは女性です。
最初に出てきたときには、本気でビックリしました。
女装の重岡さん…これが…お世辞にも「かわいい」という言葉は出てこないです(笑)。
ビックリしたんですが、重岡さんって本当に女装が似合わないんですね。
重岡さんって割りと顔の造作がクッキリしていて、「男前」な顔立ちだと思うんです。
だからメイクとかによっては綺麗になるんじゃないのかなぁ…、って思っていたんですが…
いやぁ…、全然…(笑)。
足のラインは本当に綺麗だったんですが。
ラフコンのトークライブで、重岡さんは体はごついけど、足の形はもの凄く綺麗、という話があったというのを聞いていたんで…、思わず目がいってしまったのですが、確かにほっそりとした足でした。
アドリブで、「八重樫」という名字しか役名が無いのに、「わたし、八重樫がし子です!」
「親が、そういうの気ぃ使わない人だったんで」
また、重岡さんの暴走は主に下ネタ。凄かったです、もう。武内さん相手に「バナナ」のくだり(どういう内容の下ネタかは「バナナ」で察してください。)ほんとに凄かった。ていうか、しつこかった(笑)。
重岡「このバナナ、4本で1260円だったのよ」
確か1260円だったか、1280円。
森木のじぃさんが売ってた「毒素ヌケール」とおんなじ値段なんだ…、と、ちょっと微笑ましかったです(笑)。
意図しておんなじ値段にしたのかな、これ?
でも、省吾がその高級バナナを食べて「甘い!」と言った瞬間、食い気味で「それ99円ショップで買ってきたのよ」
「まあ、ものの価値が分からない人!」と、これまたしつこい!(笑)
緑川夫妻の様子が最近おかしいことを、圭吾の浮気が原因なんだ、と勘違いするがし子さん。
そして、がし子さん(笑)なりの浮気の原因は、圭吾に対し、
「あー分かった、あんた、下手なんでしょう」
「これが!」
と、手で示そうとするがし子さんを必死で止める竹内さん…(笑)
そして「下手なんでしょう!」と言われた竹内さんが、
「人並みです!」
と言ってしまったがために、
「あーそうなの!?じゃあやってみなさいよ!」
とスカートをまくりあげるがし子さん…。ああ、暴走はなはだしい…(笑)。
・亜町正彦【クレオパトラ 桑原】
圭吾のニュース番組のディレクター。圭吾さんのことが大好き。
好きすぎて毎日スキンシップがエスカレートしていて、ある日ついに、圭吾にその胸の思いを告白するのだが…、「好きです!」の言葉と共に振り返ったら誰も居なかった、という往年の浪花の文化に遭遇(笑)。
江戸にもあるんですね、この文化(笑)。
すっごい好きだったなー、このうさんくさいディレクター。カーディガンの袖を縛って肩にかけて、ねー(笑)。
二回目の、「あの話は…、忘れてください!」なんて、たまらなかったです(笑)。
・野口マリ(お天気お姉さん)【鷲田桃子】
お天気のことより、ペットの犬がやり逃げされたことのほうが気になっている模様。
また、週末はひとりさみしく過ごします。
(このお天気お姉さんに、冷静にツッコミを入れる竹内さんがまた、よかった!)
なんかもう、こんなニュース番組は絶対にあり得ないのですが、でも、もの凄く現実味があったのはどうしてなんでしょうか…。
お天気お姉さんと竹内さんの会話とか、こんなん絶対にあり得ないのに、でも、なんか「ありそう!」って思っちゃう、やけにリアリティのある掛け合い。
じじぃの記者が居たり、こうしてドタバタしているニュース番組なのに、なんか、安心してまたあのチャンネルに合わせてしまいそうな…、なんかそんな雰囲気がします。
圭吾の周りの人たちって、なんでこうも強烈な人で固められているのでしょうか。
・安永忠邦【来八 小林】
刑事その1。
優秀な刑事です。
もし、圭吾のニュース番組のメインキャスターが四谷のじじぃになったら、見ちゃいます。
渋みがありましたし、なんかほんと、演技もナチュラルだなぁ…、って思っていたんですが…
ところどころ噛む、セリフが完璧ではない、っていうのがすっごく惜しかった…。
「4.5階の狂気」や「ハッピーな片想い」のオバアチャン赤枝さんみたいな、すっごくいい役者さんが来たか!?とも思っていたんです、お芝居を見ながら。
…でも、大事なところで噛む…!こう、ここはバシッと決めて欲しい!と思っているところでセリフがぐにゃってなってしまったりしていて…、その度に現実に引き戻されてしまうので、それさえ無ければ…!それさえ無ければ…ッ!!
あと、ラストシーンで安永がタバコを取り出し、
そしてそのまま ポ イ 捨 て をする、というシーンがあり、
ちょっ、おま、仮にも刑事がポイ捨てって…!?と、かなりビックリしました。
せめてそこは携帯灰皿じゃないの…!?
余りにもビックリし過ぎたので、アンケートにも書いておきました。
「刑事がポイ捨てはどうかと思います…」と^^;
3日目以降も、変わらずポイ捨てだったのでしょうか、あのシーンは…。
変なところを気にし過ぎる客だと思われたかしらん。
・栗林英司【クレオパトラ 長谷川】
刑事2。
安永の部下。
刑事っていうか、チャラ男です。
携帯の着信音はパラパラです。パラパラの全国大会に出場するらしく、練習に余念がありません。…が、着信音に合わせて踊るパラパラは、お世辞にも「踊っている」とは言えません…(笑)
ちなみに衣装はサカイストのデンペーさんのものらしいです。(エンドトークより。)
ていうか、デンペーさん私物でこんなん持ってるの!?(笑)
たまに、話の途中で見えない「何か」に引っ張られて「連れて行かれそうに」なる。
落ち武者だの、おばあさんだのに引っ張られてしまうそうですが、安永には一切何も見えません。「お前ヤバいんじゃないのか!?」
結構、いい役でした。
この「チャラ男」設定も、長谷川さんが付け足したものなんですね。なかなかいい味だったと思います、連れて行かれそうになる、とか(笑)。おもしろ過ぎます、奇抜すぎます(笑)。
・与田進【来八 田中】
すみません、この人だけ説明が難しかったので、公式サイトの稽古場ブログよりそのまま引用させて頂きます。
圭吾の事故現場に向かう途中、自分も軽い接触事故を起こしてしまう夏江。その被害者【与田】を演じてくれました。与田はその事故と同時刻に起きた殺人事件の容疑者になっており、アリバイのために夏江の証言をとろうとする役。
引用終わり。
与田は夏江の家に、突然転がり込んで来るのですが、そこに居合わせた八重樫の餌食になり…(笑)
「おい、和田!」
「与田です!」
「え、与田!?(←必要以上に驚く)」
というやり取りが、一体何回繰り返されたことか…!(笑)
もう、重岡さんのボケに振り回されて、へろへろになっている周りの人が、おかしくておかしくて…(笑)。
以上、役名は、ミニチラシを参考にして書き出したのですが…
この役名って、元ネタがあったりするのかなぁ…?
劇中には出てこないのに、下の名前まできっちり決められている辺り…、もしかして?
なんだろう、「ラストニュース」だから、やっぱり報道関係かな?
この記事を最後に、「ラストニュース」のレポを一旦終えようと思っていたんですが、調べたらまた書かなくちゃだよなぁ(笑)。
【エンドトーク】
ラフコンの暴走は止まる気配がありませんでした。
というか、お芝居は終わっているのに、森木さんがまだ「おじいちゃん」の役のまま(笑)。
杖で手近なところにあったテレビをコツコツ叩いていて止められていたり(笑)。
重岡さんの数々の名言。
「え、これ、エンドトーク10時まででしょう?」(※開演7時、終演9時過ぎ)
「土曜は8回公演ですよね?」
「(話の途中で)あっ、見送りに行かなきゃ」
と言って、舞台から客席に降りて、下手側の出口に突進。しかも森木さんまで一緒になってついてくる(笑)。
…が、なんと出口にはしっかりカギがかかっていて、扉が開かない!!(笑)
困りきったミルクラ竹内さんの、「ラフ・コントロール誰かコントロールしてよ!」(笑)
誰にもコントロール出来ない2人。若手つぶしとはよく言ったもんで、思いっきり主演、座長であるミルクラの立場が…(笑)。
おもしろかったなー、「ラストニュース」。
うん、うん、お疲れ様でした!(2008.2.19)
それは、
「どうして事故を隠そうとしたの?」
ということです。
なぜ、圭吾と夏江は、車で轢いた女性を土に埋めて隠すという、事故を隠す行為をしたの?
圭吾が人を轢いてしまったことが分かるシーンから、ずっとそのことを心の隅に置きながら、お芝居を見ていました。
いや、勿論、理由なんて分かっています。
「事故を隠さなければ、お芝居にならないから。」(笑)
当たり前ですが、圭吾があそこで警察に電話し、自分の罪をあの時点で告げていたとしたら、このお芝居はそこで終了します(笑)。
じゃあ、どうして罪を告げず、真実を隠したこの「お芝居」が出来上がったんだろう?って思ったんです。
圭吾はニュースキャスター。安定した生活を送っている。
夏江はカリスマ主婦。カリスマ主婦であることを、自分で否定しない。今の生活を奪われることを、とても恐れている。
事故を隠したがっていたのは、どちらかと言うと夏江のほうだと受け取れます。
夏江からの電話を受け、自分が事故を起こしてしまったことを夏江に告げる圭吾。圭吾は警察に連絡することを口に出すものの、それを夏江が止める。
夏江は事故を知った直後から、この事故を隠し通すことを考えていた。
対して圭吾は、事故を起こしてしまったショックから、夏江に言われるがままに、遺体を運んで埋めてしまう。
そしてあとから、悔やむ。
圭吾自身は、別に事故を隠そうとしていた訳ではないような気がします。
なんなら、あのタイミングで夏江からの電話が来なければ、なんだかんだで警察に連絡していたような気もします。いや、もし、夏江が「警察にすぐ連絡を」と言えば、圭吾は言われるがままに警察に連絡したんじゃないのかな。
夏江が「事故を隠す」と言ったことにより、圭吾は言われるがまま…。あの動揺っぷりではねぇ。
「当たり前の日常」が壊れてしまうことを恐れる気持ちは、夏江のほうがはるかに強い。
いや、むしろ夏江に指摘されて初めて、圭吾は自分がしたことで「当たり前の生活」が壊れる怖さを「植えつけられていった」ような気がします。
事故のシーンからしばらくして、弱気になる圭吾に対し、必死になって圭吾を諭す夏江。
まさにこのとき、夏江は圭吾の心を、あとから、「ね、警察に正直に言ったら、こんなに怖いんだよ」、と言いくるめているような気がしてなりません。
理由は、ここで出るんですね。
「どうして事故を隠そうとしたの?」
わたしが心の隅に置いておいたことは、一応、ここで解けることになっています。
答えは、夏江はカリスマ主婦であり、何冊も本を出しており、今の日常が「非日常」になってしまうことを恐れていた。
自分の夫が「犯罪者」である、という「非日常」を、受け入れることが出来なかったんですね。
圭吾が刑務所に入って、そして罪を償って出てきたとして、そのとき、今の生活が保証されるかと言えば、答えはNo。
夏江が求めていたのは「今の日常」
わたしにとって、夏江が懇々と語る、「今の日常を守りたいから」という、「事故を隠す理由」って、ただの「あとづけ」にしか思えなかったんです。
とっさに事故を隠してしまった。どうして事故を隠してしまったのか、嘘をついてしまったのか、その理由を、あとから継ぎ足して、「ね?別に嘘をついたのは、わたしたちにとっては自然なことだったでしょう?」と。
そう繕っているようにしか、聞こえなかったんです。
夏江の「答え」は、わたしにとっては「あとづけ」でしかありませんでした。
上に赤文字で書いた、「とっさに事故を隠してしまった。」
なんで、「事故を隠したのか」を考えると。
古典的ですが、土管のあるような空き地で、子どもたち数人が野球をしている。
そして、ひとりの子どもがボールを飛ばしすぎてしまい、空き地の近くの、怒ると怖いおじいさんの家の、窓ガラスを割ってしまう。
このとき、自ら堂々と、胸を張って「すみませんでした!」と謝りに行く子って、いますかね。
漫画の話ですけど。実際、この場面に出くわしたことはありませんけど。
たいてい、お前が謝りに行けよ、いやだよ、お前が行けよ、なんてやり取りがあって。素直に、それも自分から進んで、「ごめんなさい」と罪を告げる子って、いないような気がします。
人って、窓ガラスを割ってしまうなり、教室の花瓶を割ってしまうなり、人を轢いてしまうなり。
何かしら「悪いこと」をしてしまったとき、まずどうするか。
「悪いことをした」、という事実を、「隠そうとする」。
人って、本能的にそうしてしまう。そういう行動に出てしまう生き物だから。
だから、「とっさに事故を隠してしまった」。
悪いことを隠して、そしてそのあとから、「別に悪いことを隠した、という行動は、悪いことじゃないよね?」と「あとづけ」をする。嘘の上塗りです。
そういう考えのほうが、なんか、納得がいきます。
窓ガラスも、花瓶も、人の命も全部同列に扱っていいのか、そこはちょっと…、戸惑うところでもあるんですが。
(窓ガラスや花瓶は、また新しいものを買えばいい、人の命は新しく買うことは出来ない、という考え方もありますし、わたしもそれは分かります。でも、結局窓ガラスも花瓶も、壊れたガラス「そのもの」が戻ってくる訳じゃ、ないですよね。壊れたガラスは、壊れてしまったその瞬間から、もう一生、元に戻ることはない。
タイムマシンでも出来て、時間が逆戻りしない限りは。
そう思うと、ガラスだって、一度っきりの命じゃないですか。
それが取り替えのきくものだったとしても。)
「悪いことをしたという事実を隠そうとする」、もしくは、「自分ではない、誰かのせいにする」。
誰か、他の人がやった、ということにしてしまう。罪をなすりつけてしまう。
とにかく、「自分ではないよ」。悪いことをしたのは、「自分」ではないよ、と。
悪いことをした、という事実を隠せば、もっと自分の立場が悪くなる。
そんなこと、簡単に分かるじゃないですか。
人を轢いた事実を隠したら、一体どうなるのか。
簡単に想像がつきそうなもんじゃないですか。
事故を隠したことによって、緑川の周囲は、絵に描いたように何かがおかしくなっていきます。
そんなガタガタの状態、いつ嘘がバレるのか、脅えながら生活している2人を見ていたら、「事故を隠すことによって、何かひとつでも、得をすることがあったか?」と思いませんでしたか?
夏江の言う、「当たり前の日常」。
そんなもの、事故を起こした時点でとっくの昔にどこかへ行ってしまっているんです。
そして、真実を隠している時点で、とうの昔に、「日常」「心の平穏」なんて、消えています。
それなのに、真実を知った省吾を殺してまでなお、貫こうとした「嘘」。
何よりもまず、「今の満足した生活」を手放すことを恐れ、そして結果として、嘘を貫く為に嘘を上塗りし、泥沼へとはまりこんでしまう。
このお芝居って、うまく出来ていますね。
まあ、わたしがうっとおしいことを考えすぎなだけですけどね。
(もっと素直にお芝居を見ればいいだけの話、なんですけどね。笑)
人は、悪いことをしてしまったとき、とっさに隠そうとする生き物である。
ってことを、教えてくれました。 (2008.2.16)
「ラストニュース」最後の考察。
…というより、人物紹介を兼ねた感想です。
・緑川圭吾【ミルククラウン 竹内】
主役です。
ニュースキャスター役、ハマってました。なぜか竹内さんを見た瞬間、「本当にこういうニュースキャスター、居る!!」って思いました(笑)。
プラン9のゴエちゃん、カリカの林さんに次ぐ「アナウンサーキャラ」になりうるんじゃないのかな、なんて思ったり(笑)。
あと、苦労人顔ですね。
ほんっと、ディレクターに好かれすぎてハグされているときの、竹内さんのイヤっそうな表情!(笑)
あれはたまらんかったです(笑)、わたしは変態ではないです。
ちなみにディレクターの抱きつき攻撃に対してのツッコミは、
「スキンシップ!!」
と叫んで振りほどいたあと、
「過ぎるから…」(あー、活字でこのセリフの抑揚が伝えられないのが…悔しい…!!笑)
このツッコミほんとに好きだった(笑)。
重岡さんの暴走(アドリブ)の被害者。(まぁ重岡さんと絡んだ人は全員なんですが。)
「ラストニュース」の中で、竹内さんが「最後の報道」を伝えるとき、
わたし思いっきり心の中で、
「泣け!泣け!!」
って念じていました。(…。)
すみません…、余りにも素晴らしい演技で、本当に、竹内さんのひとこと、ひとことに、グイグイひきこまれていくのが自分でも分かったんです。
素晴らしい演技でした。
…が、わたしは思いっきり、「泣け!」って思ってました(笑)。
神保町の楽屋裏ブログでは、他の日は泣いていた?と思わせるような描写があったので、後の日にいくにつれ、泣いていらしたのかなぁ?なんて思いましたが。
とりあえずわたしが見たときは泣いていなかったので、ああ、舞台上で泣くっていうのは、すっごく難しいことなんだなぁ、って思いました。
…あと、これは竹内さんだけではなくて、他の方もそうだったので、結構印象に残ってしまったのですが…、
セリフがカブるとき、ですね。
例えば誰かが「だって、あのときあなたが…」って言っているその最中に、他の人がセリフをさえぎって、「そんなこと言ったって!」とか言う、みたいな。セリフは適当です。思い出せません(笑)。
何回か、こういう箇所があったんですが、思いっきり「セリフ待ち」してるんですよ。
他の人にセリフをさえぎられる、その前から、もう既にセリフをとめてしまっているんです。
これが…結構耳についてしまうんですよ…。
何かしら言いたいことがあって、それを全て言う、その前にセリフをさえぎられてしまうからテンポがいいのであって、自らセリフをぶった切ってしまうという…。
せめてそこは、しっかりして欲しかったなぁ、って思いました。
すっごく細かいところだけど、充分に改善出来るポイントだったはず。
惜しいなぁ…。
・緑川省吾【ミルククラウン ジェントル】
やっぱりどう見ても、わたしにはジェントルさんはスマップのかとりしんごにしか見えませんでした(笑)。
圭吾にネクタイで首をしめられたあとの、「ちゃんとごめんなさいって頭下げたか!?」と圭吾を引っぱたくシーン、凄かったです。
この話、脇役であるラフコンたち(というか主にラフコン)が、おっそろしくチョケまくって、「いいんか!?」と思ってしまうほど収拾つかないまで暴走するけれど、
ひとえにこの「ラストニュース」というお芝居が素晴らしいのは、やっぱり重要な部分で、主演のミルククラウンのお2人が、しっかり、こういうシーンを演じているからだと思います。
竹内さんならば、「最後の報道」で自らの罪を告げるシーン。
ジェントルさんなら、実の弟に殺されかけて、真実を知って弟を叱るシーン…。
こういった、お芝居の「肝」となるシーンの完成度の高さは、目を見張るものがありました。
神保町花月の、お芝居のキャスティングって、どのお芝居を見ても「キャスティングが神」だとしか思えません。
このお芝居を演じられるのは、ミルククラウン以外には居なかった。
このお芝居は、ミルククラウン以外の人には演じることが出来なかった。いや、演じて欲しくない。
見終わったあと、確実にそう思ってしまいます。
こんなハマり役、他にあるだろうか?
重岡さんを見て、ハケる直前まで「きもちわるーい」と延々言い続ける(笑)。
また、重岡さんが、アドリブで「八重樫がし子です!」と言ったのち、思いっきり重岡さんのことを「がし子!」と呼んでいたのもこの人。最高でした。
・緑川夏江【武内由紀子】
やっぱり、しっかりしてらしたなぁ、という感想です。
「銀行ノススメ」や「ハッピーな片想い」で見ているから、それなりに武内さんの「イメージ」ってのもあったのですが、「ラストニュース」が始まると、そのまま「緑川夏江」という役にするりと入り込んでいけました。
重岡さんのアドリブ攻撃を、一番くらっていた人じゃないのかなぁ…^^;
・ルビー・モレノ【平田敦子】
かわいい!
すっごく、かわいらしいです!
平田さんに関しては、もう本当にかわいらしくて…。
なんだろな、ルビーの真っ直ぐな純粋さが、どんどん愛しくなってくるんです。
お芝居が始まった最初のうちは、「なんだこのフィリピン人?」みたいなスタートで、段々お芝居が進むにつれて、この「ルビー」っていう女性のことがどんどん分かってきて、そして愛しくてたまらなくなっていく感じ。
どうしても、このお芝居に居なくてはならない存在になっていくんです。
これがもう、本当に凄い。
・四谷友夫【ラフ・コントロール 森木】
じじぃ。
「高齢化社会を元気にしよう!」というスローガンのもと、記者に採用されたじじぃ。しかしそのレポーターっぷりは、
「最早、放送事故ですね」(Byディレクター)
おじいちゃんの役にしたい!と言ったのは森木さんなんですね。稽古場ブログを見ると。
やっぱりおじいちゃん、おばあちゃんっ子の人って、お年寄りを演じてみたい、って思うものなのでしょうか?ギブソンさんがそうですよね。
圭吾をターゲットに、お前の体には毒がたまっている!と言い、「毒素ヌケール」という水を売りつけようとする。(お値段1260円)(…ん?1280円だったかな?)ちなみに「毒素ヌケール」は「チャントリー」から発売されているそうです。
他にも、「加藤園(佐藤園だっけ?)」とか、「ポッカ」からも出ている!と力説するじじぃ。
竹内「ポッカは普通じゃないですか」
じじぃの携帯のアドレスは、「ゼットアイ、ゼットアイ、アイ、アットマークドコモ…」
zizii@docomo(じじぃ@ドコモ)
竹内「よくカブりませんでしたね!他にもいそうですけどね、そういうアドレス!」
いや、他にはいないと思う、こういうアドレス(笑)。
竹内さんが全体的にツッコミ役なので、常識人ゆえの苦労人のツッコミ役、っていうのがまたハマってて…。
じじぃの携帯の着信音は、
「先に、天国で待ってるからね…」という女性の声。(めちゃめちゃ怖い。)
いわく、じじぃの奥さんが息をひきとるときの最期の一言を着ボイスにしているらしい。
この着ボイスが舞台上に流れたときは、本気で怖かったです。怖すぎます。
じじぃのレポート。
・じじぃの一発芸。持っている杖に自分が斜めに寄りかかり、「人」。
・じじぃのショートコント。終わったあと、「ハイッ、よーつーやっ、よーつーやっ」
・動きが全然違う「そんなの関係ねぇ」
圭吾の「最後の報道」が終わったあと、「わしがメインキャスターになる!」と出てくるが、ディレクターに引きずり出される。
また、「毒素ヌケールはただの水道水でした!」と最後にバラす。が、勿論全員知ってますから。
編集者の八重樫【ラフ・コントロール 重岡】
八重樫さんは女性です。
最初に出てきたときには、本気でビックリしました。
女装の重岡さん…これが…お世辞にも「かわいい」という言葉は出てこないです(笑)。
ビックリしたんですが、重岡さんって本当に女装が似合わないんですね。
重岡さんって割りと顔の造作がクッキリしていて、「男前」な顔立ちだと思うんです。
だからメイクとかによっては綺麗になるんじゃないのかなぁ…、って思っていたんですが…
いやぁ…、全然…(笑)。
足のラインは本当に綺麗だったんですが。
ラフコンのトークライブで、重岡さんは体はごついけど、足の形はもの凄く綺麗、という話があったというのを聞いていたんで…、思わず目がいってしまったのですが、確かにほっそりとした足でした。
アドリブで、「八重樫」という名字しか役名が無いのに、「わたし、八重樫がし子です!」
「親が、そういうの気ぃ使わない人だったんで」
また、重岡さんの暴走は主に下ネタ。凄かったです、もう。武内さん相手に「バナナ」のくだり(どういう内容の下ネタかは「バナナ」で察してください。)ほんとに凄かった。ていうか、しつこかった(笑)。
重岡「このバナナ、4本で1260円だったのよ」
確か1260円だったか、1280円。
森木のじぃさんが売ってた「毒素ヌケール」とおんなじ値段なんだ…、と、ちょっと微笑ましかったです(笑)。
意図しておんなじ値段にしたのかな、これ?
でも、省吾がその高級バナナを食べて「甘い!」と言った瞬間、食い気味で「それ99円ショップで買ってきたのよ」
「まあ、ものの価値が分からない人!」と、これまたしつこい!(笑)
緑川夫妻の様子が最近おかしいことを、圭吾の浮気が原因なんだ、と勘違いするがし子さん。
そして、がし子さん(笑)なりの浮気の原因は、圭吾に対し、
「あー分かった、あんた、下手なんでしょう」
「これが!」
と、手で示そうとするがし子さんを必死で止める竹内さん…(笑)
そして「下手なんでしょう!」と言われた竹内さんが、
「人並みです!」
と言ってしまったがために、
「あーそうなの!?じゃあやってみなさいよ!」
とスカートをまくりあげるがし子さん…。ああ、暴走はなはだしい…(笑)。
・亜町正彦【クレオパトラ 桑原】
圭吾のニュース番組のディレクター。圭吾さんのことが大好き。
好きすぎて毎日スキンシップがエスカレートしていて、ある日ついに、圭吾にその胸の思いを告白するのだが…、「好きです!」の言葉と共に振り返ったら誰も居なかった、という往年の浪花の文化に遭遇(笑)。
江戸にもあるんですね、この文化(笑)。
すっごい好きだったなー、このうさんくさいディレクター。カーディガンの袖を縛って肩にかけて、ねー(笑)。
二回目の、「あの話は…、忘れてください!」なんて、たまらなかったです(笑)。
・野口マリ(お天気お姉さん)【鷲田桃子】
お天気のことより、ペットの犬がやり逃げされたことのほうが気になっている模様。
また、週末はひとりさみしく過ごします。
(このお天気お姉さんに、冷静にツッコミを入れる竹内さんがまた、よかった!)
なんかもう、こんなニュース番組は絶対にあり得ないのですが、でも、もの凄く現実味があったのはどうしてなんでしょうか…。
お天気お姉さんと竹内さんの会話とか、こんなん絶対にあり得ないのに、でも、なんか「ありそう!」って思っちゃう、やけにリアリティのある掛け合い。
じじぃの記者が居たり、こうしてドタバタしているニュース番組なのに、なんか、安心してまたあのチャンネルに合わせてしまいそうな…、なんかそんな雰囲気がします。
圭吾の周りの人たちって、なんでこうも強烈な人で固められているのでしょうか。
・安永忠邦【来八 小林】
刑事その1。
優秀な刑事です。
もし、圭吾のニュース番組のメインキャスターが四谷のじじぃになったら、見ちゃいます。
渋みがありましたし、なんかほんと、演技もナチュラルだなぁ…、って思っていたんですが…
ところどころ噛む、セリフが完璧ではない、っていうのがすっごく惜しかった…。
「4.5階の狂気」や「ハッピーな片想い」のオバアチャン赤枝さんみたいな、すっごくいい役者さんが来たか!?とも思っていたんです、お芝居を見ながら。
…でも、大事なところで噛む…!こう、ここはバシッと決めて欲しい!と思っているところでセリフがぐにゃってなってしまったりしていて…、その度に現実に引き戻されてしまうので、それさえ無ければ…!それさえ無ければ…ッ!!
あと、ラストシーンで安永がタバコを取り出し、
そしてそのまま ポ イ 捨 て をする、というシーンがあり、
ちょっ、おま、仮にも刑事がポイ捨てって…!?と、かなりビックリしました。
せめてそこは携帯灰皿じゃないの…!?
余りにもビックリし過ぎたので、アンケートにも書いておきました。
「刑事がポイ捨てはどうかと思います…」と^^;
3日目以降も、変わらずポイ捨てだったのでしょうか、あのシーンは…。
変なところを気にし過ぎる客だと思われたかしらん。
・栗林英司【クレオパトラ 長谷川】
刑事2。
安永の部下。
刑事っていうか、チャラ男です。
携帯の着信音はパラパラです。パラパラの全国大会に出場するらしく、練習に余念がありません。…が、着信音に合わせて踊るパラパラは、お世辞にも「踊っている」とは言えません…(笑)
ちなみに衣装はサカイストのデンペーさんのものらしいです。(エンドトークより。)
ていうか、デンペーさん私物でこんなん持ってるの!?(笑)
たまに、話の途中で見えない「何か」に引っ張られて「連れて行かれそうに」なる。
落ち武者だの、おばあさんだのに引っ張られてしまうそうですが、安永には一切何も見えません。「お前ヤバいんじゃないのか!?」
結構、いい役でした。
この「チャラ男」設定も、長谷川さんが付け足したものなんですね。なかなかいい味だったと思います、連れて行かれそうになる、とか(笑)。おもしろ過ぎます、奇抜すぎます(笑)。
・与田進【来八 田中】
すみません、この人だけ説明が難しかったので、公式サイトの稽古場ブログよりそのまま引用させて頂きます。
圭吾の事故現場に向かう途中、自分も軽い接触事故を起こしてしまう夏江。その被害者【与田】を演じてくれました。与田はその事故と同時刻に起きた殺人事件の容疑者になっており、アリバイのために夏江の証言をとろうとする役。
引用終わり。
与田は夏江の家に、突然転がり込んで来るのですが、そこに居合わせた八重樫の餌食になり…(笑)
「おい、和田!」
「与田です!」
「え、与田!?(←必要以上に驚く)」
というやり取りが、一体何回繰り返されたことか…!(笑)
もう、重岡さんのボケに振り回されて、へろへろになっている周りの人が、おかしくておかしくて…(笑)。
以上、役名は、ミニチラシを参考にして書き出したのですが…
この役名って、元ネタがあったりするのかなぁ…?
劇中には出てこないのに、下の名前まできっちり決められている辺り…、もしかして?
なんだろう、「ラストニュース」だから、やっぱり報道関係かな?
この記事を最後に、「ラストニュース」のレポを一旦終えようと思っていたんですが、調べたらまた書かなくちゃだよなぁ(笑)。
【エンドトーク】
ラフコンの暴走は止まる気配がありませんでした。
というか、お芝居は終わっているのに、森木さんがまだ「おじいちゃん」の役のまま(笑)。
杖で手近なところにあったテレビをコツコツ叩いていて止められていたり(笑)。
重岡さんの数々の名言。
「え、これ、エンドトーク10時まででしょう?」(※開演7時、終演9時過ぎ)
「土曜は8回公演ですよね?」
「(話の途中で)あっ、見送りに行かなきゃ」
と言って、舞台から客席に降りて、下手側の出口に突進。しかも森木さんまで一緒になってついてくる(笑)。
…が、なんと出口にはしっかりカギがかかっていて、扉が開かない!!(笑)
困りきったミルクラ竹内さんの、「ラフ・コントロール誰かコントロールしてよ!」(笑)
誰にもコントロール出来ない2人。若手つぶしとはよく言ったもんで、思いっきり主演、座長であるミルクラの立場が…(笑)。
おもしろかったなー、「ラストニュース」。
うん、うん、お疲れ様でした!(2008.2.19)
PR
この記事にコメントする